あっという間に冬がくる

血糖値を自主的に計測し続けていると60から70を行き来している事が多く
60近くまで下がる時は手足に震えが来ており、寒さと異常な空腹に悩んでいる時だと
気付いた。強い疲労感と吐き気も伴うので、チョコなどを含んでしばらく休んでから
行動するようにしていた。

かかりつけ医にも60くらいまで下がる旨を伝えたが、そのくらいの数値は
問題ないと言われた。
しかし、60を切ったらおそらく自分は動けなくなるだろうと思う。
病院にはとてもいけない。

人によって耐性も違うだろうので、私は60より数値を下げないように
体調の悪い時だけ血糖値を測るようになった。

血糖値が低めだと分かったので、これで体調不良の原因を突き止めた気がしていたころ
食物アレルギーの結果が返ってきた。

結果、思いがけず卵アレルギーのキツイ体質だとわかった。
他にもいくつかあったが、特に卵は一切避けたほうがいいレベルだそうで
これにはショックだった。

食事をとれない中でも卵は消化のいいタンパク質と思い、毎日のように
おかゆに入れて食べていた。さらに茶碗蒸しも大好物の一つだったので
まめに購入して食べていた。

まさか、これが原因だとは思いたくなかったが、とにかくわかったその日から
卵抜きの生活を始めてみた。

IgGアレルギー食を控えても全くなにも良くならない人も多いと聞いていたので
期待はし過ぎないようにしていた。

だが、私には絶大な効果があった。まず、目覚めのめまいと吐き気が治り
地獄の時だった朝が通常の目覚めの朝に戻った。

そして過敏性大腸炎も収まった。なんだったのだというくらい速やかに消えた。

そして顕著だったのは血糖値だった。ずっと70を切っていた空腹時血糖値が
80以上で安定するようになった。
食後も110前後で安定し、異常な眠気が全く襲ってこなくなった。体も暖かい。

体重の減りも落ち着き、減り切った状態でキープするようになった。

2年近く長引いた副鼻腔炎が一ヶ月ほどかかって治り、微熱が平熱に戻った。

だいぶ体が楽になった。…が、これで万々歳ではなかった。

熱が引き、腸の不調が落ち着いたのに、疲労感はむしろ悪化した。
おそらく、低血糖気味で体調不良を認識する能力が落ちていたようだと考えている。
勝手に自分でそう思っているだけだが。。疲労感や体の痛みをより認識しやすく
なったように思う。

以前と同じ量を食べると戻す事が増えた。とくに疲労感の強い日は空腹でも
食べると戻す。

嫌な話をするが、消化の良いものをゆっくり食べてもそのままリバースされるのだ。
異臭や口の中が酸っぱくなったり苦くなるようなあの感覚もまったくない。
そもそも消化液が出ていないようにかんじる。

これくらいの症状で治っていれば、とくに不安は感じなかったかもしれない。
いや、感じながら踏みとどまっていたと思う。

最近の話だが、疲れから集中力を無くしていた際に、誤って包丁を握りこみ、縫う羽目になった。
その時はキツかった。

もちろん痛いのは当然だが、慌てて刃物を置き、止血をしている最中に視界が真っ白になり
意識が飛んだ。

幸い、ダイニングにホットカーペットをしいていて、たまたまスイッチが入っていたので
肌がじっとりと冷え切っているのに冷や汗をかくという、脳貧血のような状態をなんとか
暖かいところで乗り切った。

呼吸が早く、浅くなり、せっかく正気づいた意識がさらに飛びそうだったので
深く深呼吸をするように努力した。
元々若い頃にヨガのインストラクターをやっていたこともあり、呼吸のコントロールが
取り戻しやすかったのが幸いした。

はたから見たらバカなようでも、自分にとっては深呼吸が一番の正気の回復方法だった。

一時間ほど横になって、なんとか体を起こせるまでになっても止血していなかったので
時間外の外科の病院を探し、しびれて感覚がなくなっていたが念のため頭痛対策で病院に
処方してもらっていた鎮痛剤を飲んで移動した。

その時は自宅でひとりきりだったので、深刻に命の危機をそこはかとなく感じた。
というかすげーー怖かった。

それまでも怪我をしたり、包丁で指を切るくらいはあったが、意識を失うなんてことは
なかったので、自分の余力のなさに驚いた。

これは、場合によっては症状によって倒れてそのままとかならないか。。とか深刻に考えてしまった。
体力をつけたくてしっかり食事をすれば戻してしまう。運動しようと数百メートル歩けば手足がしびれて
吐き気を催して休むことになる。

どうすればいいのか、大変困惑している。

続く