じわじわと坂を下る

以前、婦人科でごく初期のがんが見つかった時もなんとなくダルさが続き

体重が増えないという事があったので、念のため婦人科にかかったが
そちらも問題なかった。
 
食べても食べても体重が落ちて行くようになった。
それだけ聞けばダイエッターならば羨ましい体質のようだけど
疲労感が半端なかった。
 
週末休みの時はひたすら眠るか引きこもっているだけ。就業後も
買い出しにすら行けない。
 
平日の睡眠は長くて6時間くらいが精一杯なので(十分過ぎるようだが)
休みの2日で10時間以上は眠らないと翌週は身体中が痛みとだるさに
襲われる。平日のギリギリの生活のために何とか休日は横たわって
回復をはかる。
 
食欲も、食べたい気持ちは強い。なのに食べると戻してしまい
柔らかいものを少しずつ摂取してやっと体重がをキープしていた。
 
何とか春で胃腸が落ち着いてきて、ゆっくりとなら通常食を食べられるように
なってきた夏の頃、次の異変がきた。
 
食後に、手足のシビレる異常な眠気に襲われるようになったのだ。
もともと食後に眠気がくるのは常人並みにはあった。が、手足が重く
歩くのさえ苦労するような眠気が毎日くる。

しかも、実際に眠ったところで解決しないでむしろ血の気が引いて
めまいと低血圧の悪化で脳貧血のような状態で目が醒めるので
眠らないほうがまだ生活できた。(場合によっては目覚めに嘔吐する)

食後の眠気と体重減少というところで友人何名からか糖尿病と
低血糖を心配された。

自分は過去に栄養士の勉強をしているので、食事には気をつけてきたつもり
だったので、認めたくはない…。
しかし、感染など、食習慣以外の原因もあるそうだし、逆に進んでしまった
糖尿病の大変さもよく分かったので、かかりつけ医には罹患を否定されたが
血糖値を測るキットを取り寄せた。


さらに並行して、テニスのジョコビッチ選手がグルテン不耐性が発覚して
それをやめてから抜群に体調が良くなったことを彼の自伝本で読んだので
自分もためしに検査することにした。

通常、現代の日本医学での食物アレルギーはIgE。ジョコビッチ選手が調べた不耐性は
IgGのアレルギーだった。

これは、アレルギーの反応が出るのが遅くなる為に原因が分かりにくいとされる
アレルギーで、地味な炎症が起こるので副鼻腔炎や過敏性大腸炎の人にも
持っている人が多いとのこと。

反面、日本のアレルギー学会で否定的な意見と安易な絶食による栄養の偏りに
警鐘が打ち出されているために日本の医師の中では似非医学とみなす風潮も強いようだ。

が、腸の不調や副鼻腔炎など、自分にも重なる症状が多かったため
とにかく少しでも良くなってほしい、原因が分かって欲しい気持ちから外国の研究所に
検体を送った。

さて、その結果が出る前の7月末。血糖値測定器が来た。

最初に計測した際は、職場からの帰宅後、食後6時間ばかり経過したあとの
空腹時、数値は60だった。

この時、この数字が高いのか低いのか全く見当がつかなかった。
調べてみると、60以上は正常みなす情報と70以上が正常とみなす意見と
あったので低めなのだなと認識した。

食後の一時間の血糖値は145。2時間後は110ほどで一応、糖尿病の疑いは
晴れたかな?と考えていた。