双極性障がいの本 「ノーチラスな人びと」を読んで
表題の本は双極性障害を受け入れて治療を始めてすぐぐらいに読んだ。
とにかく良くなりたくて、本を読んだら何かしてる気になったので2、3冊の本を入手して、そのうちの一冊。
双極性障害のNPO法人がノーチラス会という名で創設されたそうで、ノーチラスとはオウム貝の意味だそう。
巻き貝のように見える貝殻の中は空洞になっていて、そこに海水を出入りさせて海底と海面を行き来する。その様が双極の感情の波のようでその名を冠したそうです。
。。。正直、当事者としてはそこまで美しいものではございませんが、、
どっちかっちゃ間欠泉ボーーーーーンで底なし沼ズーーーンな感じ。
内容は医療者の視点からのコメントや簡単な生活指導、支援の状態や当事者の短い体験談。
感想から申し上げると、読んでよかったとは思う。けどそれは医療者の生活指導前半のみで、後半は特に当事者の苦しみはリンクするのでちょっときつかった。読んで良くなる内容じゃないし、何より解決されてない問題も多かったから。
しかし、それぞれが短いし、行間も広いからとても読みやすくはあったと思う。体調不良が酷い人には易しい本だと思う。
ただそのぶん、11人もの医療者が語ったためにそれぞれが短すぎる。
ですので、気になった医療者は別途その方の本を調べて改めて深く勉強するための入り口って感じかな。もちろん、それも悪うないんですが。
一番語られていたのは、とにかく自分の今の状況を常にきをつけて無理をしないこと、とにかく無理をしないこと、を何度も目にした。躁状態でも鬱状態でも無理したくなるからね。
最終的な感想としては、軽めの文章なので、家族に双極性障がいが発覚した方やちょっと体調が悪くてお休みしてるような方におすすめです。もちょっと深めの知識が欲しいなという方には物足りないかな。。